人手不足による長時間労働や理不尽なパワハラが横行。さらには辞表を出した途端に嫌がらせをされる「慰留ハラスメント」という新語すら生まれる昨今。劣悪な労働環境に悩む者は多いが、そんな人たちに一筋の光を照らしてくれるサービス――「退職代行」が話題となって久しい。
そしてその勢いは2020年もとどまることがないようだ。
「仕事はじめとなる1月6日の予約が殺到しており、ほぼ満杯。弁護士を増員して対応する予定です。特に『新年始業の8時~9時台に連絡してほしい』という依頼が多いですね。『新年には生まれ変わりたい!』ということでしょうか。10分単位で予約が埋まっている状況です」そう語るのは、これまで2000件以上の退職代行案件に携わってきた弁護士の嵩原安三郎氏だ。
ここで年明けの退職代行を依頼したばかりのSEの山岸英一郎さん(30代前半、和歌山県在住)のケースを紹介しよう。
「パワハラ気質の職場についていけず、もはや限界です。1月6日の仕事はじめと同時に退職届けを出すために、依頼しました」
山岸さんは声をひそめる。
「漫然と辞めたいと思っていたのですが、決定打となったのは忘年会です。上司は若手にカラオケや余興を強要するし、断わると『協調性がない』『お前ら世代は意味がわからない』と罵倒される。女性社員はお酌を強制させられてコンパニオン状態です。 酔っ払った上司の武勇伝を延々と聞かされるのもしんどいし、『それに比べてお前は……』とディスられるコンボがつらすぎる。二次会では新入社員が激辛ラーメンの一食いをさせられている現場も目撃しました」
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Source: マネーニュース2ch
1月6日、会社を辞めたい人が退職代行に殺到。新年に辞める胸中とは